パンチェン・ラマ(ニマ少年)と、ニマ君の話
こんにちは。
イエティ探索家のye_tiです。
今日はちょっと政治的な話です。
僕の携帯からいちばんストレスなく(VPNなしで)見られるニュースがヤフーニュースです。
ヤフーニュースで、中国政府が「パンチェン・ラマ(本物)は、今は普通の人として生活している」とコメントしたというニュースを見ました。
パンチェン・ラマはチベットで2番目に地位が高い活仏(転生ラマ)で、認定された5歳の時に中国当局に捕まり、それ以来行方不明で、世界最年少の政治犯とも言われていました。
僕は、パンチェン・ラマの話を聞くと思い出す人がいます。ラサで知り合った若者のニマ君です。
ニマ君は、パンチェン・ラマが無事ならばちょうど同じ年頃で、物静かで(ラサの若者はお調子者タイプが多いから珍しい)、優雅なオーラをもった若者でした。
捕まった少年パンチェン・ラマの名前もニマ君で、名前と年齢くらいしか共通点はありません。
もし捕まったニマ少年が普通の人として育てられていたなら、厳しい洗脳教育のために、きっと彼のように優雅には育てなかったはずだと思います。だから別人なはずだけど、パンチェン・ラマ(本物)の話題を聞くと、ニマ君をいつも思い出します。
中国は法律なんか守らずに無茶苦茶だけど、どこか変なところで法律を守る?ことがあります。普通、政治犯はひどい目にあわされて、なかなか出てこられないイメージですが、実際にひどい目にあわされ洗脳されて、別人のようになって出てくる人もいますし、意外と短い(規定の)刑期で出てきて、元気にまた政治的な主張を(捕まらない程度に)繰り返す人もいます。
少年パンチェン・ラマも、ただ高僧に認定されただけで、捕まえないといけないような罪はありません。だから、きっとひどい目にはあわされていなくて、中国政府が言う「別の人間として生きている」は本当だろう、と信じています。
どんな大人になっているのか想像すると、僕はやっぱりニマ君の顔を思い出してしまいます。