1995年成都キョンシー事件について
こんにちは。
イエティ探索家のye_tiです。
昨日キョンシーのことを思いついて、近くにキョンシースポットはないかとbaidu(googleは使えないので)で「成都 僵屍」と検索してみたところ、1995年に「成都キョンシー事件」というのがあったようです。けっこう最近の話です。
この事件の概要は、武候祠(三国志の史跡)の近くで清朝の頃のものとみられる死体が3体発見され、その死体は夜のうちに消失。その後、キョンシーが出るということで街がパニックになり、解放軍が出動したそうです。解放軍は火炎放射器でキョンシーを退治し、解決。
それからなぜか府南河という緩やかな流れの川で自殺者が相次ぎ、遺体をあげたところ、溺死体でなく焼死体があがった、とのことで、これがキョンシーだったのではないかということです。
パニックを収めるために軍がした公式発表は、龍泉駅平安郷という成都郊外の農村で、林さんという人の飼っていた豚が狂犬病の犬に噛まれて死に、その豚を家族で食べた、それから林さん?一家の誰か?は皮膚が赤くなって人間を襲い始め、老人1人と子供2人に噛み付いたそうです。
親戚や近所の人が治療のために成都の街につれていく途中に、川沿いの合江亭という場所で発作を起こし、通行人に噛み付いた、それを見た人がキョンシーと思ったのだろう、ということらしいです。
黄色のお札も道士も出てこなくて、あまり僕好みの話じゃありません。最後には軍隊が出てくるところなんて、最悪です。
でも一応イエティ探しをしている者の習性として、情報の整理だけしてみます。
Baiduマップによる位置関係は、
武候祠 成都の中心から南西に3キロくらい。
府南河 府南河という地名があり、派手な橋がある。成都の中心から北に3キロ
府河と南河という河はあるが、府南河という川はない。
龍泉駅平安郷 成都から東に10キロ程度
合江亭 成都の中心の南東1キロくらい。上記の府河と南河が交わるところ
それと、時代背景として、香港映画が解禁されたばかりでキョンシー映画が大流行していたそうです。
僕が思うには、狂犬病説が信憑性が高そうです。バンパイア伝説も狂犬病と関係あると聞いた気がします。
不可解なのは川から焼死体が見つかったことと、軍が声明を出していることです。
僕は中国で駐在員をしていた経験がありますが、四川人はほかの地域の中国人からは「なにを考えているかわからない」と嫌われています(成都は四川省の中心)。
良くも悪くも、子供のようなひとが多いです。美人の場合はそれがミステリアスで、魅力になります。
また、芸術家のアイ・ウェイウェイは中国じゅうでマークされているのに、殴打事件を起こしたのは成都警察だけです。マーク対象⇒悪いやつだ⇒殴ってやれ!という、とても成都人らしい短絡的思考。大人とは思えません。
本気でキョンシーが出たと信じた軍人が、火炎放射器で病人を焼いた、それを証拠隠滅のために川に捨てた、ということがありそうです。軍人も成都人なので。
または、まったく違う事件の被害者か。
キョンシーが発掘された遺跡とか、退治した道士のお寺があったなら行きたかったのですが。事件系も病気系も苦手なので、成都キョンシー事件の話は今日でおしまい。